夕方。
「ゲーム終わりにする時間だよ」
「あとちょっと」
「終わりって言ってるでしょ」
「〇〇くんちはもっとやっていいのに!」
「じゃあ〇〇くんちの子どもになる?!」
その瞬間は腹が立っていたのに、少し時間がたつと、今度は胸のあたりが重くなる。
「あんな言い方をしなくてもよかった」
そんな風にめちゃくちゃ後悔するのに、それでも以前の私は怒ったあとに素直に謝るのが苦手でした。
もちろん「ごめんね」とは言うんです。
だけど、そのあとに続くのが、
「でも、何回言ってもやらなかったからだよ」
「ママがだって最初優しく言ってたでしょ」
「次からはちゃんと出来るって約束できる?」
謝罪なのか、取調室なのか、途中から自分でもよくわからなくなる。
違う。仲直りしたいのに。優しくなりたいのに。だけど子どもを責める言葉が止まらない。
こんなモヤモヤが続くことが何度も続いて、気づいたことがありました。
それは、私の気持ちがまだ消化されてなかった、ということ。
言うことを聞いてくれなくて悲しかった。
心配する気持ちを無下にされたようで悲しかった。
子育てがうまくいってないようで不安だった。
そんな気持ちが、責める言葉の奥にあった。
子どもを責めたいわけじゃなかったけど、自分の中に残っていた悲しさや不安を、どう扱ったらいいかわからなかったんです。
これに気づいてから、私は「さっきはごめんね」のあとに続ける言葉を変えることにしました。
「でも、あなたが」の代わりに、3つの言葉を使うことにしたんです。
1「ママは悲しかったんだ」
まずは、強い言葉で感情をぶつける代わりに、自分の感情をありのまま伝えること。
特に意識しているのが、「あなたのせいで悲しくなった」じゃなくて「私はこう感じた」と、自分の気持ちとして伝えること。
自分の気持ちをちゃんと見つけられると、子どもにわかってもらおうとして責め続けたい衝動がすこし落ち着いたんです。
2「きっと傷ついたよね」
ふたつめは、子どもの側で起きたことにも目を向けること。
「別に傷ついてない」と言われたら、それでもいい。
「そうかあ。ママは傷つけたかもしれないと思ったんだ。」と伝えたらいい。
謝るときに大切なのは、正解の言葉を言うことより、傷つけたかもしれない相手の気持ちに、もう一度近づこうとすることかもしれないと思うんです。
3「次からどうしたらいいか、一緒に考えてくれない?」
みっつめは、反省や約束を求めるのではなく、一緒に考えること。
子どもの敵になりたいわけじゃない、ただ笑顔でいたい。
だから、家族として、チームの一員として、話しあう。
「タイマーが鳴ったら、あと何分にする?」
「決めたことを紙に書いて貼っておく?」
「ママはどう言ったら伝わりやすい?」
一方的に決まりを作らず、一緒に乗りこえる方法を探してみるんです。
正直、勇気を出して謝ったのに、「許さない」と言われることもあります。
まだ黙ったままのこともある。そっぽを向かれることだってある。
そんなとき、「ママ謝ったでしょ」「あなたもごめんなさい、は?」と言いたくなることもあるけれど。
子どもには、子どもの気持ちが落ち着くまでの時間がある。
親が謝ったからといって、すぐ笑顔にならなくてもいい。
大切なのは、謝ったことで相手をすぐ変えようとしないことです。
「まだ許したくないくらい、悲しいんだよね」
「今は話したくないんだね。話したくなったら聞かせて」
と、子どものその気持ちも受け止める。
私たちができるのは、自分の言葉を、自分が後悔しないものにしていくことです。 そしてその一回一回が、親子の安心にちゃんとつながっていくんだと思います。
3つの中で、 「これなら言えそうかも」と思う言葉はありましたか?
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最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!
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