通勤手当は、
電車やバスで通勤している人に対して支給される。
そう思われがちですよね。
けれども、その一方で、
自転車で通勤してる人に対しては通勤手当は出ない。
確かに電車やバスは運賃がかかりますから、
それに対して通勤手当を払うのは、
それは、まぁ、わかります。
じゃあその一方で、
ほんとにこれでいいのかどうか。
確かに運賃がかかりませんよ。運賃はかからないんですけれども。
自転車って、タダじゃないですよね。
修理をこまめにする必要がありますし、
メンテナンス費もかかりますし。
年に1回ぐらいはパンクするんじゃないですか?
さらに、自転車本体を買うときの費用も。
何より人間がペダル漕いで進むんですから。
つまりは、
人間自身が「燃料」であり、
自転車通勤での「運賃」と言ってもいいんじゃないかと。
自転車には確かに運賃はかかりませんから、
通勤手当はいらないだろうと考えがちですけれども、
自転車で通勤しても費用はかかります。
運賃は不要でも、
だからといってタダで通勤できているわけじゃない。
燃料がかからないから、自動車よりも自転車の方が得だ、
経済的だ、と考える人もいますけれど、
実は意外と自転車って費用がかかってるんですよ。
自転車を走ってると、
タイヤがすり減って、
溝がなくなってきたらタイヤを交換しなければいけないですし、
パンクしてしまったら、
自転車屋に持って行ってパンクを修理しないといけない。
ブレーキも減ってきたら交換しなければいけませんよね。
キーキーうるさいブレーキはメンテナンスも必要でしょう。
そのまま乗っているオジサンもいるんですけれども。
チェーンが切れればチェーンの交換もしなきゃいけない。
自転車も5年ぐらい乗っていれば、
古くなって買い換えます。
さらに人間が消耗するという費用もあります(見落とされがち)。
自転車をこいで、筋肉痛になればそれも費用なんですよ。
4輪車や2輪車の自動車に乗れば、
ガソリン代がかかりますけれども、
ガソリン代が高いので自転車に乗っている人もいます。
自転車に乗れば、
確かにガソリンを入れる必要はありませんけれども、
場合によってはガソリン代よりも高くつく可能性もあります。
事故で怪我をする可能性もあり、
ペダルを漕いで、筋肉痛になって、
湿布を貼ったとすると、
これも費用ですよね。
ドラッグストアで湿布を買って貼ると、
ガソリン代より高くじゃないですか。
労災保険から給付が出て、病院代はかからないかもしれませんが、
自分の体がダメージを受けてしばらく使えなくなったりするわけですから、
これを自転車のコストでしょう。
自転車には運賃はかからないけれども、
「タダではない」
というのが分かります。
電車やバスじゃないので、
運賃がかからないから通勤手当の対象外にする。
これは一般的な考え方ではあると思いますが、
自転車の通勤にも通勤手当を出す。
そういう職場があれば、
働いてる人からすると納得しやすい。
自転車でも通勤手当が出れば、
修理費用やメンテナンスでの費用を賄えます。
3年とか4年ぐらいで自転車を購入する、買い換えるとなると、
その費用の出しにもなりますよね。
1日の出勤につき、200円通勤手当が出るだけで、
人の気持ちはどれだけ変わるだろうかと。
自転車の通勤手当も、
ただ、片道2km未満だと非課税にはならずに課税対象になります。
自転車通勤などの交通用具通勤で片道2km未満なら、
国税庁のタックスアンサーでも、
片道2km未満は「全額課税」とされています。
職場に自転車で通勤される方は、
おそらく2km未満の距離で通勤してる方も多いのではないでしょうか。
片道1kmぐらいでも自転車に乗って通勤しますよね。
むしろこれぐらいの距離が自転車通勤としてはボリュームゾーンなのではないかと。
それ以上の距離になると電車に乗ってくるのでは。
自転車の通勤手当が全額課税になるからといって、
それだけの理由で支給しないのはむしろ損になるのでは。
例えば、
通勤1日について200円払うとすると、
1ヶ月に20日出勤したとしたら4,000円です。
自転車で通勤する人にこれぐらい支給されていたら、
修理費用は賄えるでしょうし、
タイヤの交換もブレーキの交換も十分にできるのではないかと。
自転車のオイル代をケチるなんて事はまずないでしょう。
ブレーキをキーキー言わせて走らせることはないですし、
すり減ったタイヤで走っていて雨の日に転倒することも減ります。
タイヤがツルツルで、雨の日にこけて、怪我をしたなんて。
それこそ大損ですよ。
何年か乗れば、
3年間、自転車で通勤すれば、
10万円を超えてくる通勤手当になるわけですから、
自転車の購入費としても十分に足りるだろうと想像できます。
修理費である程度の費用がかかったとしても、10万円前後は残るんじゃないかと。
もちろん、通勤手当には税金や社会保険料がかかりますから、もうちょっと減るかもしれませんが。
ライトの交換も先送りしなくなる。
ライトを点灯しない状態のまま走っていると警察官に止められてしまいますからね。
レインコートの購入もできるでしょう。
傘をさしての運転ができなくなりましたから。
さらに、ヘルメットを購入する費用の補助という位置づけにもできます。
さらに、
職場の近くに住んでいる人を積極的に採用して働いてもらいたい。
そう考えるならば、
自転車通勤に手当を出して、
職場の近くの人に働いてもらおう。
このような考え方もできます。
支給には、安全条件を付けるのも一案。
自転車保険に加入して、
夜間はライト使用、
ヘルメット推奨
を条件にすると、
福利厚生と安全配慮を両立できます。
労働契約法5条には、使用者の安全配慮義務が定められていますからね。
一石二鳥です。
自転車に通勤手当を出すのは、
おそらく
自転車通勤でも通勤手当が出るとなると、
興味が湧きますし、
他の会社よりもここの会社で仕事をしようかと思ってくれる人が増えてくれるはずです。
例えば、
「 エコ通勤 応援手当」
という名称で親しみやすくしてみるのもいいですね。
わずかな税金をケチって人を遠ざけて、
興味を持ってもらえない職場になるよりも、
人の興味を惹きつけて、
ここの職場で働きたい、働き続けたい、
と思ってくれるような工夫をするのが人が集まる職場としてのポイントでしょうね。
ものを売るのでも、人を採用するのでも、
いかに人の気持ちに伝わるか、感情に伝わるか、そういうところが評価の分かれ目になります。
ケチな人って、周りの人から嫌われますよね。それと一緒なんですよ。
無駄遣いしろって言ってるわけじゃないんですけどね。
わずかな費用を惜しんで、大金を捨てちゃう。そういう判断は避けたいもの。
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