「叱る」という言葉には、どこか上から正すというニュアンスが含まれています。なのでここでは「叱る」ではなく、「指摘する」「伝える」 という言葉を使うようにしたいと思います。それだけで、親の姿勢が少し変わるはずです。
子どもに問題行動を伝える前後に添える、シンプルな一言のこと。
その目的は、行動への指摘と親子の関係性を明確に切り離すこと。先に安心を渡しておくことで、子どもは「愛されるかどうか」という不安を抱えずに話を聞ける状態になります。
長い前置きは不要。一言で十分です。
「話したいことがあるんだけど、何があってもあなたを大好きな気持ちは変わらないからね」
「今から話をするのは、あなたのことが大切だから」
伝えた後に、肩にそっと手を置く
子どもは指摘される瞬間、無意識に「嫌われるかも」「ダメな子だと思われた」と感じます。Belonging Anchorはその恐怖を先に取り除き、言葉が届きやすくする土台を作ります。
Correction is a moment. Connection is the container it lives in.
訳)指摘は一瞬。でもつながりは、その指摘を包む器。
問題行動を伝えた後や親子間の衝突の後に、意識的・意図的に関係性を回復させること。
「もう終わったから大丈夫だろう」と思い込まないことが大切で、特に意志の強い子は、表面上は落ち着いて見えても、心の中にはまだこんな問いが残っています。
Are we okay? Do I still belong?
訳)「私たち、大丈夫?」「失敗しても、まだ愛してもらえる?」
Repairは、その問いに答えてあげる行為です。
長い話し合いは不要。むしろシンプルなほど良い。
そっと隣に座る
「おやつ食べる?」と声をかける
背中にそっと手を置く
廊下ですれ違いざまに「大好きだよ」と伝える
Repairを積み重ねることで、子どもの中に「この関係は壊れない」という実感が育まれます。
the correction doesn’t mean rejection
訳)指摘されること ≠ 見捨てられること
この確信が、親子関係を変える土台になるのです。
子どもに間違いを伝えることは、関係を壊すことではありません。むしろ、正しく伝え、その後も変わらずそばにいることが、「どんなときでもあなたの味方だ」というメッセージになります。
Belonging AnchorとRepair。この二つは難しいテクニックではありません。でも、こちらが柔らかい態度だと伝えたいことが伝わらないんじゃないかとか、気恥ずかしさもあったりだとか、なかなか簡単にはできないことだと思います。
ただ、この二つのテクニックを意識して続けることは、子どもの心に確かな安心感を育てる、静かで力強い習慣になるはずです。

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