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本では読めない労務管理の"ミソ" · Aug 24, 2026

「残業は遅刻と同じ」というメッセージで人の行動はどう変わる?

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あやめ社労士事務所 · 本では読めない労務管理の"ミソ"

「残業は遅刻と同じ」

このメッセージをタイムカードがあるところに掲示する。

勤務時間を確認する場所に貼ってみる。

目につくところにさり気なく見えるようにすると、
意識が変わり、行動も変わるのでは。

社員が1時間遅刻してきたら。

「始業時刻は9時なのだから、9時に来てください」

と注意するでしょうね。

ところが、

終業時刻を1時間過ぎることについては、
あまり問題にされません。

むしろ、「遅くまで頑張っている」と

肯定的に評価される職場さえありますね。

遅刻すると、

それが数分でもギャンギャン言うのに、

残業だと何も言われない。

むしろ肯定的に捉えられたりするんです。

そりゃあ、おかしいと思えるし、そう思うのが自然。

始まりはキッチリ、終わりはルーズ。

ここが「?」になるポイント。

そこで、会社の時間感覚を変えるために、

こんな言葉を使ってみては。

「残業は遅刻と同じ」

1時間残業しても構わないのであれば、

反対に1時間遅刻しても構わない。

そんな理屈まで成り立ってしまいます。

もちろん、残業と遅刻は同じものではありませんけれども。

しかし、

「決められた時間から外れて働く」と考えると、

残業に対する見方が変わります。

残業を指示することは、

見方を変えれば
「終業時刻を守らなくていい」
と指示しているようなもの。

終業時刻を守らないなら、

じゃあ始業時刻も守らないと言われてしまうのでは。

残業をさせるのは、遅刻をさせているのと同じだとすれば、
決まった時間を超えて仕事をするスケジュールは組みにくい。

抵抗感が出てきますから。

だから、時間にルーズな働き方はできないのですね。

これは「注意する」、「残業を禁止する」というより、

日常的に目に入る言葉で、

残業に対する基準を変えるやり方。

もちろん、

突発的な業務で残業が必要になることはあります。

36協定を締結・届出し、

労働契約や就業規則などの根拠も整えたうえで、

必要な時間外労働を行うことまで否定するものではありません。

そういうときまで、残業を一律に避ける必要はありません。

むしろやるべき場面でもある。

ホワイトハラスメントという言葉もありますから。

やるときは、やる。これでいいわけです。

事故や電車遅延など、遅刻が避けられない場合もあります。

残業も同じで、必要な事情があれば例外はあっていい。

中には、時間を意識せずにもっとやりたい方もいらっしゃるので、
そういう職種も用意しておく。

仕事の性質によっては、
フレックスタイム制など、
時間の枠を少し緩めた働き方が合う場合もあります。

全員を同じ時間管理に揃える必要はありません。

時間制限を緩めて働くこともできますし、

そういう選択肢もありますから。

全員一律で時間を揃える必要はなくて、

時間で枠を固めて仕事をする職種、

枠を緩めて仕事ができる職種、

分けて働くことができます。

仕事になると、

お金、経費を節約することには熱心。

一方で、

仕事の時間を節約することにはなぜか意識は低め。

なんだか、時間なら無制限で、仕事ができるんだ。

みたいな感覚の方もいるのでは。

時間は、言い換えると命であって、

お金よりも価値が高いのは明らかなのに、

不思議な判断をするんですよね、人は。

締め切りを守らない仕事に価値はないのですから。

今週中に仕上げるものを、
品質を上げるために、
こだわって翌週まで時間をかけて仕上げても、
どうしようもない。

ならば、

「持ち時間の中で終わらせる」ということも、

仕事の品質の一部ではないかと。

タイムカード、

勤怠システムの打刻端末、

勤務時間を確認する掲示板など、

実際に時間を意識するところに、

「残業は遅刻と同じ」

とのメッセージを置くのがポイント。

働く時間を意識する場所でメッセージが見えるのが良い。

休憩室にポスターを貼るよりも、

始業の打刻をする

→ 「残業は遅刻と同じ」が目に入る

→ 今日の仕事の終わらせ方を考える

という流れを毎日作るほうが、行動に結びつきやすい。

残業申請書を使用している会社なら、

申請書の最後に「残業は遅刻と同じ」と記載する方法もあります。

あらかじめ、申請書に印字しておきます。

申請書を書くときは、いつも目に入りますからね。

注意や強制で人を管理するのではなく、

人が自然に動きたくなる環境をつくる。

勤務時間を記録するタイムカード装置の近くにある

「残業は遅刻と同じ」とのメッセージ。

毎日それを目にすることで、

「今日は時間内にどう終わらせようか」と自分で考える。

人から言われても変わらないものですからね。

他者にやらされるよりも、

自分から動いて、変わる方が効果があります。

自発的に動いてこそ仕事ですし、その方が面白いでしょう。

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