定年後ひとりアワー 第6話をお届けします。
スマホが鳴って、見たら「【重要】未払い料金があります」と書いてありました。
本日中に振り込まなければ法的措置をとる、と。
正直に書きます。一瞬、指が動きました。
自分は引っかからないと思っていました。
新聞社にいた頃は、そういう記事を書く側でしたから。
でも、実際に自分の画面に出てくると違います。
「何か契約を忘れていたか」「裁判になるのか」と、頭が勝手に走り出す。
心臓が少し速くなるのが、自分でも分かりました。
妻のほうが早かった。
「大変、すぐ払わないと」と、私より焦っていました。
止まれたのは、たまたまです。
文面の日本語が、どこか他人の書いた翻訳のようだったからです。
長年、文章を読んで暮らしてきた仕事の癖が、そこで効きました。
それでも確信は持てません。
そこで、メールの本文をまるごとコピーして、AIに貼り付けて聞きました。
「このメールは詐欺ですか」
返事は数秒でした。
送信元のアドレスがおかしいこと。本文の言い回しが不自然なこと。
実在の会社はこういう文面を送らないこと。
理由を並べたうえで、典型的なフィッシング詐欺だと言い切ってくれました。
助かったのは、判定そのものよりも、
「なぜそう言えるのか」を教えてもらえたことでした。
次に似たものが来たとき、今度は自分で気づけます。
考えてみると、これは相談相手の問題なのだと思います。
こういうメールが来たとき、誰に聞けばいいのか。
子どもに聞くには些細すぎるし、何度も聞くのは気が引ける。
かといって、放っておくのは怖い。
その「聞く先がない」時間に、詐欺は入ってきます。
AIは、その一点だけは優秀です。
何度聞いても嫌な顔をしませんし、深夜でも起きています。
こちらが恥ずかしがる必要もありません。
怪しいと思ったら、まずAIに聞く。
それだけで、ずいぶん安全になります。
一瞬、指が動いた人間が言うので、間違いありません。
工程は前回と同じ6つです。
自作のAI(Gem)に与えている指示は、前回に全文を載せました。
今回は、出てきたプロンプトと、今回わかったことを載せます。
【今回わかったこと】
人が2人なら、絵も2枚
今回は妻が出てきます。
キャラクターシートを、私と妻の2枚とも添付しました。
以前、1枚だけ添付して夫婦を描かせたことがあります。
私がピンクの服を着ていて、妻が白髪になっていました。
二人の特徴が混ざったのです。
参照する絵が足りないと、AIは足りない分を、
手元にあるもので埋めます。
出てほしい人の数だけ、絵を渡す。
それだけのことでした。
【今回のプロンプト全文】
【崩れやすいところ】
4コマ目で、スマホの画面に「典型的なフィッシング詐欺です」と出しています。
画面の中の文字は、吹き出しよりも崩れやすい場所です。
一度で決まらなければ、その画像をもう一度AIに入れて直すか、
最後はCanvaで手を入れます。今回もそうしました。
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過去の4コマは、書庫にまとめてあります。
第1話から順に、通して読めるようにしました。
note は新しい話が上に積まれていくので、
「最初から読みたい」ときは、こちらが早いです。
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