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定年後ひとりアワー · Aug 21, 2026

【4コマ第5話】定年後、喫茶店でひとり。落ち着かなかったのは最初だけ

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定年後ひとりアワー/ふーた · 定年後ひとりアワー

平日の昼間、喫茶店にひとりで座っています。

はじめの頃は、これが落ち着きませんでした。

コーヒーを一口飲むたびに、店の中を見回してしまう。

隣の席では若い二人が楽しそうに話している。

自分だけが、何もしていない人間に見えているような気がしてくる。

「平日の昼間から、やることのない年寄り」

誰にも言われていません。全部こちらの想像です。

それでも、いったん頭をもたげると、背中が丸くなる。

変わったのは、ノートを開いてからでした。

4コマの構成をどうするか。1コマ目で何を見せて、

3コマ目でどう転がすか。落書きのような絵を描きながら、

矢印を引いて、消して、また引く。

しばらくして顔を上げたら、店内の音が聞こえていませんでした。

若い二人はまだ話していたはずですが、こちらの耳には入っていない。

見られているかどうかも、どうでもよくなっていました。

たぶん、必要だったのは度胸ではありませんでした。

手を動かす対象のほうです。

やることがある人間は、周りを見る暇がない。

それだけの話だったのだと思います。

定年後の「ひとりの時間」を持て余していたのは、

時間が余っていたからではなく、

その時間に手を動かす先がなかったからでした。

いまは喫茶店に行くとき、必ずノートを持っていきます。

あれは度胸の代わりです。

なお、4コマに出てくる「ふーた氏」は、私です。

自分のことを他人みたいに書くと、失敗が少しだけ笑い話になるので、

そうしています。

工程は6つあります。

 1. AIと相談してアイデアを出させたいくつかの案から、今回の「起承転結」4行を選ぶ(詳しくは下の「【1】今回の4行」を参照してください)

 2. 自作のAI(Gemini の Gem)に入れて、画像生成用のプロンプトを作らせる

 3. そのプロンプトを Gemini の「画像を生成する」に貼り、キャラクターシートを添付して生成する

 4. 直したいところがあれば、出た画像をもう一度AIに入れて指示し直す

 5. 日本語のセリフが間違っていたら、Canvaで直す

 6. 記事にする

絵を1コマずつ描いているわけではありません。

4コマまるごと1枚、吹き出しの日本語まで含めて、一度に出しています。

以下、第5話で実際に使ったものを全部載せます。

正直に書きます。この4行は、私が考えたものではありません。

Antigravity というAIのツールに、「明鏡」というスキルを読み込ませました。

スキルというのは、AIに仕事の型をあらかじめ覚えさせておく仕組みのことです。

そのうえで「定年後のAI活用をテーマにした情報発信」について相談したところ、

4コマ100話分の企画が返ってきました。その中の1本です。

 起:お気に入りの喫茶店で一人、コーヒーを飲みながらノートを広げるふーた。

 承:「定年後に一人でカフェにいる男」は寂しそうに見えるのでは、と少し周囲の目を気にする。

 転:だが、ノートにAIマンガの構想や落書きを描き始めると、周りの音が消え、完全に自分の世界に没頭。

 結:「この誰にも邪魔されない時間が、何よりの贅沢なんだ」と、ひとり時間の良さを噛みしめる。

ネタ出しまでAIか、と思われるかもしれません。その通りです。

ただ、100本の中からどれを今描くかを決めるのは私ですし、

出てきた絵のどこが変かに気づいて直すのも私です。

そこは、まだ機械に渡していません。

記事や筋を入れると、4コマ用のプロンプトを出してくれるように作ってあります。

指示の中身はこうです。

以下の手順でカラー漫画を作成する。

 漫画は1ページ、用紙は2:3の縦長、4コマ、上から下に並ぶ日本風のコマ配置。

 添付のふーた(キャラクターシートの男性)や妻よしこ(キャラクターシートの女性)が、

 ユーザーが入力した内容を反映した4コマ漫画にする。

 吹き出しは誰が話しているか分かりやすいように配置し、

 日本語のセリフ・文字は絶対に間違えないようにする。4K。

 手順

 1.入力内容を基に漫画のプロットを作成する。

 2.プロットを基にネームを作成する。

 3.ネームを基に漫画生成用のyamlプロンプトを作成する。

 4.yamlプロンプトをコードブロックで出力する。

主人公の顔・髪型・眼鏡・服装を、正面/横/後ろの3方向と、

9種類の表情に並べた1枚の絵を用意してあります。

これを画像生成のときに添付します。

一度で決まることは、ほとんどありません。

気になるところがあれば、出てきた画像そのものをもう一度AIに入れて、

「ここをこう直してほしい」と指示して作り直します。

一から作り直すのではなく、出た絵を持ち込んで直してもらう形です。

ここが今のところ、いちばん人間の手が要る場所です。

指示には「日本語のセリフ・文字は絶対に間違えないように」と

はっきり書いてあります。それでも間違えます。

字が化けたり、一字足りなかったり。

そういうときは、Canvaでその部分だけ直しています。

「AIで4コマを描いています」と言うと、

ボタンひとつで出てくると思われることがあるのですが、

実際は最後にこうして手が入っています。

そして、この工程だけは減る気配がありません。

このプロンプトを、キャラクターシートを添付せずに試してみました。

別人が出てきました。それも女性でした。

考えてみれば当たり前で、上のプロンプトの人物説明は

「60代前半の日本人男性、白髪の短髪、眼鏡」程度しか書いていません。

足りない分は、AIが勝手に決めます。

顔を固定しているのはプロンプトではなく、添付した1枚の絵のほうでした。

ついでに気づいたのですが、この人物説明は私の設定ともずれています。

本当は65歳で、眼鏡は横長のフレーム、シャツは袖をまくっている。

次回から、ここを一字も動かさないよう指示に固定することにしました。

うまくいっている間は、どこが効いているのか分からないものです。

 ・4コマを1枚にまとめて出す。1コマずつ作ると、絵柄と顔が揃わない

 ・セリフは「吹き出しの中身」として指示に書く。地の文に置かない

 ・表情は「困った顔」ではなく「少し困って、視線をそらし、頬に汗」と書く。

  単語だけ置くと、その単語が絵の中に文字で描かれてしまう

 ・人物の説明は毎回まったく同じ文を使う。少しでも変えると顔が変わる

 ・出てきた日本語は、必ず自分の目で読む。指示してもAIは字を間違える

──────────────

過去の4コマは、書庫にまとめてあります。

第1話から順に、通して読めるようにしました。

note は新しい話が上に積まれていくので、

「最初から読みたい」ときは、こちらが早いです。

定年後ひとりアワー4コマ書庫

Read the original on futa625.substack.com

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