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「編集部の先月」ANTENNA / PORTLA編集部 · Jul 7, 2024

珍しくタイトルに悩んだので、人生で初めてエイを釣ったことを書いておきます

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ANTENNA / PORTLA編集部 · 「編集部の先月」ANTENNA / PORTLA編集部

自分が出演しないライブのイベントは初

最近、身体のキレが自分がイメージするものとギャップがあるのか、ぶつけるなどして生傷が絶えない。そうした傷を見ると、ここ20年近くに渡って痛い思いをさほどしてこなかったことに気がつく(もちろん精神的なものは別だ)。同時に、週イチほどで通うキックボクシングでは、「思い切り身体を動かす気持ちよさ」以上に、サンドバックを叩く手足の痛みの方が耐え難い。痛みに弱くなってしまったのだろうか。

すでに先々週のこととなってしまったが、ANTENNAで初の主催ライブイベントとなった『Fight Club Vol.1』は、随分と手応えを感じられるものだった。あの日の記憶がかさぶたに覆われる前に、いくつかのことは書き残しておいた方がよさそうである。

当日ギリギリまで、配布のミニレビューの制作に追われる

早速だが、当日の細かな様子についてはメディアのメンバーの乾のレポートが詳しい。まだの方は、まずそちらに目を通してもらいたい。

▼『Fight Club vol.1』- ぶつかり合う、拳の先に見えたもの
https://antenna-mag.com/post-72605/

最近は「大事なことほど、何度でも書かねば」と思っている。この件に関しては直接伝える機会も多かったが、「まず、どうしてこうしたイベントをメディアである我々がやらねばならなかったのか」ということを書いておきたい。内的な話と、外的な話との2つがあるが、字数に限界があるので今回は内的な話に絞って書く。

我々がWebマガジンを立ち上げたのは2014年。当時はまだWebメディアや、オウンドメディアも数が多くなく、「メディアがある」ということだけでも大きな価値になっていた。そこから増えるWebメディアに応える形で、フリーのライターや編集者が増加していったのがおおよそ2020年くらいまでの流れだったと思う。

そこから、「Webメディア/オウンドメディアの費用対効果の悪さ」に気がつく人が増えたのも、同時にこの期間だったのではないかと考えている。端的に言えば、「広告にもなり、マネタイズのチャンスがある」との期待とともに多くのWebメディアが立ち上がったが、実態としてはリソースを食うばかりで直接的な効果につながるものは極めて少なかった、ということだろう。

じっくり楽しんで読んでくれている人が多く嬉しい、苦労して作った甲斐があった

原因に関しては環境要因も大きい思うが、ここについて書くと長くなりすぎるのでまたこの話は酒の肴にでもとっておこう。一点自分たちのことにつなげながら話せば「Webという媒体は、直接的なリアクションを得にくい」ことがメディア継続における大きな課題だと思う。わざわざ、お気に入りの記事をSNSで投稿したりする人は少ない。そうなると、自分たちの活動の価値を計る機会というものがなくなる。そうした手応えのなさが、多くのメディアが迷いながらもPVをKPIに掲げざるをえない状況をつくっているのではと推察する。

加えて、Webの媒体は雑誌の刊行などと違って厳密な締切もなければ、リリースなどの打ち上げ花火もなく、活動そのものが単調になりやすい。結果、モチベーションは下がれど、上がる機会というのは限られる。もちろんこれは有志で活動する我々も同じで、ただでさえこうした見返りの薄い環境において自分たちの活動に起伏をつけるということをしたかったのがイベント開催の内的な目的だ。それに「メディア」という活動そのものを「取材や、記事の執筆だけ」という状況から解放したかったということもある。

そうした背景から、記事の執筆と掲載だけではできない「編集行為」を顔をつき合わせて同じ空間を味わうライブのブッキングで表現するという形を取ったのである。

トリのコロブチカはおおいに盛り上がりました

結果から言えば、本当にやってよかったと感じている。

その理由ははいくつもあるが、まず何よりだったのは当日のイベントの会場の雰囲気がよかったこと。これはひとえに、出演してくれた各アーティストが良いライブをしてくれたことに尽きる。『Fight Club』というタイトルに込めた想いをきちんと理解し、それぞれがパフォーマンスとして昇華してくれていた。

今回のライブは「西日本拠点、アンダー25のアーティスト」というくくりでのブッキングだった。自分はすべてのアーティストが初見とだったものの、一回りも違う彼らと対等に話ができる機会ができたことは嬉しい。加えて、音楽そのものの評価もさることながら、やはり打ち上げなどを通じてバックグラウンドも見えてくるとより愛着というものがわく。そうしたものを得るには十分な一夜だったように思う。

イベントを見届けて、メンバーの竹内は夜行バスで東京へ

また、当日はこれまでANTENNAの活動を通じて知り合った普段ライブハウスに足を運ばない多くのお客さんが集まってくれた。これは(まだ十分にできていない課題としては感じながらも)音楽だけでなく、映画や、芸術、そして出版などをカテゴリーとして掲げ、それらを一つのハコに入れてかき混ぜることを目指してきた自分たちとしても、描きたかった光景だった。

当日の時点で手応えは感じていた。それでもうまく楽しんでもらえたかどうか不安な気持ちがあったが、イベントの翌日に二日酔いの状態で起きて見た携帯電話に何人もの友人から「また誘ってほしい」との連絡があったことでイベントを楽しんでくれたことが伝わりホッとした。こうなると、なんとか次のイベントにも弾みがつくというものだ。

あの日の空気に関して、やはり言葉では説明しきれないものがある。準備など大変なことも多いし、リスクもある。それでも関わってくれた出演者、メディアのメンバーが楽しそうだったことが何よりである。

俺は、100人が見にくるアーティストを集めたイベントをやりたいわけじゃない。難しかろうが、自分たちが良いと思うイベントに100人を集めたいのだ。あの日におこした種火は、今年中にもう少し大きくしておきたい。

👀次は東京

Read the original on antennaportla.substack.com

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