短歌研究 2026年9月・10月合併号
8月21日発売 「研究賞」「評論賞」の発表号です🏆 9月の新作短歌集 ◇30首=小池 光「夏の思ひ出」/栗木京子「テンプル騎士団」/松村由利子「旗が振られる」 ◇第69回短歌研究新人賞受賞後第一作30首=岡本 恵「裂日」/水本麻衣「空港」 ◇20首=今...
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8月21日発売 「研究賞」「評論賞」の発表号です🏆 9月の新作短歌集 ◇30首=小池 光「夏の思ひ出」/栗木京子「テンプル騎士団」/松村由利子「旗が振られる」 ◇第69回短歌研究新人賞受賞後第一作30首=岡本 恵「裂日」/水本麻衣「空港」 ◇20首=今...
「三十五年ほど子供たちの受験勉強に携わって来て、受験の合否を知るのが ちょうど白梅の咲く頃でした。晴れやかに帰る子供たちを梅の香りのなかで 何人も見送ってきたことは、私の財産として刻まれています。 母が亡くなったのが梅の咲く二月であったことも併せて歌集...
フレイル……。健康と病気のあいだに潜む「虚弱」という意味らしい。 それこそ危うい現代を象徴する言葉なのである。そうか、虚弱なのか。 何かが足らないのではなく、虚弱な空気に覆われていたのか、と今さら に省みるばかりである。しかしながら、「虚弱な」整形外科医...
独り暮らしだけれど時には十脚の椅子が必要になる事がある。親族が集まってくるのだ。 一人暮らしでも独りではない。人に囲まれている。 親族との関係が密だということばかりではない。それは永野さんの、他者との付き合い 方にあるようだ。 ...
「窓日」主宰・歌会始の召人であった清水比庵師より「翏女(りょうじょ)」 という筆名を授かってから既に五十年余。 その後、みずから「門の会」を創刊し、25年にわたり発行。 キリシタン大名・大友宗麟の築いた城下町臼杵に生まれ、長い年月、歌のある 人生を...
短歌は生きてゆく力 空の深さに、風の輝きに、水の行方に敏感に感応する心と言葉──中平武子さんの歌の源には永遠に対する憧れがたしかにある。また故郷の地や友をはじめ身のめぐりの人たちへの熱い思いが、歌集に血を通わせていることもたしかだ。清新な抒情と生きる人...
寿命があればもっと老いたい。短歌を杖として。 五七五七七の短歌は、小舟。 千三百年のあいだ、日本人が魂を乗せてきた不朽の舟である。 2022年から2025年の「380首」を収めた第十七歌集 【歌集より】 今日会ひし人の心と言の葉を籠むる小箱をわが心に...
湖に眠る毬藻の見る夢は夜空に浮かぶ満月の夢 はるかなる空と海との間にはまだ果たし得ぬ夢こそあらむ うつせみの世を漕ぐ舟の安らぎはただ君という岬の灯り 玲瓏とかがやく月に照らされて廃墟となりしわが街はあり コロナ禍、東日本大震災、生まれ故郷や...
人生の多くを占めてきた音楽への思いと、 歴史学者である伴侶の闘病生活を見守った日々。 評伝『瓜生繁子――もう一人の女子留学生』など、 自らも歴史研究者としての著作を持つ作者による、 二つのテーマの第三歌集。 「2017年から2026年までの生活、思索の記録とも...
作者は美術館や博物館で勤務しながら、文芸家のおびただしい遺品と向きあい対話してきた。 そこで知り得た人生や時間に対する思いが歌にも大きく投影しているようだ。 両親や夫との絆も流れる水との触れ合いのように淡々とうたわれる。 淡くはあるが浅くはない。 ...
☆ 6月19日(金)発売 *注)今号では「短歌研究詠草」の募集はしていません。 第69回「短歌研究新人賞」発表 ダブル受賞 水本麻衣「いつも寝顔を褒められている」/岡本 恵「影の名前」 三十首 次席 渓 響「すべ」/候補作・朝田おきる「角材」/川瀬 翠「耳鳴り...
羊を一匹ひつじを二ひきひつじをさんびきひつじをよんひき 2021年刊行の『遣らず』につづく第五歌集。 これまでは歌集刊行ののち、長い空白が置かれたが、今回は前集との「連星」とも言える歌集である。 「〈羊が一匹ひつじが二ひき……〉眠りに誘う呪文の「が」を「...