こんにちは。皆さんいかがお過ごしでしょうか。今週の後半、東京に、猛暑の日本に突っ込もうと、絶賛準備中です。
マヒトという人による性暴力の謝罪文について、インスタグラムのポストに私が「いいね」をしたことについて聞いてくださった方がいました。先日のボイスレターで話したきり、すっかりアドレスしたような気になっていたのですが、文字にも残しておこうと思い立ちました。
こうした謝罪文にいいねをつけるのが正解かどうかは、実際にはわかりません。あの謝罪文自体に問題を感じる人が多くいたことも理解できます。ただ、しつこく起き続ける性加害事件について、私たちの立っている社会で、またもやこういう事件が起きたのだということを、できるだけ多くの人に知ってほしいと思ったのです。もううんざりだからこそ、みんなで考えないといけないと思っています。
マヒトによる性暴力は、私からそれほど遠くない場所で起きました。私たちと社会を共有するノンバイナリーの人が、左派のロックスターから性暴力を受けたのです。ただ自分の人生を生きているだけの人に、なんの権利をどう勘違いしたのか、差し出されていない性を求め、それを得る状況を作って行動におよび、人の心と体と人生に、計り知れないダメージを与えたのです。なんということをしてくれたのでしょう。被害者の方には目一杯のハグを送ります。
そしてこの行為は、シーンや文化や抵抗運動に打撃を与えるものでもあります。WOKEが嫌いすぎて独裁者に自分たちを差し出すタイプのウヨの方々が嬉々としているのはどうでもいいとして、戦争や侵略という行為にNOの立場をとりながら、自分の欲のために他者を直接的、肉体的に侵害したのだから、厳しい批判を受けて当然です。私たちの社会に属するひとりが、左翼の男に傷つけられ、送れるはずだった日常を奪われ、その魂を傷つけられた責任をどう取ってくれるのでしょうか?
「一定期間活動休止」ということだけれど、どれだけの活動休止が適切なのかは今後の行動などを見て、世間の人たちが判断するのでしょう。
私がXを見ていないからかもしれませんが、スレッズで見る限り、マヒトを庇う声は比較的小さく、被害者を慮る人たちの声に勇気を得るのですが、気になることも多々あります。たとえば、自分はいいと思ってなかったから驚かないとか、俺はわかってた的な見解を開陳するタイプのもの。もちろんその点に安心したり、優越感を持ったりする気持ちはわからないではないのですが、自分ワールドの中心に自分を置く暇があるのなら、今お願いしたいのは、自分の過去の行動や合意についての理解の点検です。過去の自分に、不機嫌や高圧的な態度で、相手の意思を変えようとしたことはなかったか、または、そうした態度が自分の前で開陳されたとき、そういうことはダメなのだという意思を表明したか、自分ができることをやったか、そういうことを今、みんなで考えてほしいのです。
こんなことはあったけど音源があってよかった、私は聴き続ける、みたいなポエム的なやつもちょこちょこ見ました。レイプという暴力を振った人の音楽を聴き続けたいと思うまでの愛がわからない自分にとっては、妄信的・狂信的でとうてい理解することができないけれど、私だって、昔のカニエのチューンが流れてきたときに無意識に体が動いてしまうことはあるし、内面やプライベートは自己決定権の領域として尊重されるべきとは思いますが、SNSは公共の場なので、被害者の目に入ることを想定して書いてください、お願いします。遠くの世界の話じゃないんです。私たちと同じ社会の中に生きている人が傷つけられたんです。
誰々が誰々をレイプした、性加害した、そういう話を聞くたびに、またか、と思います。もううんざりなんです。
自分以外の肉体を、相手の同意なく、触ってはいけない。権力や勾配を利用して、同意に持ち込もうとしたり、してはいけない、そんな難しいことじゃないはずなのに、なぜ起き続けるのでしょうか。
なぜ、手を伸ばしていいと思うのか?
#metooとか、数々の事件の報道とか、何を見てたのか?
自分には関係がないと思っていたのか?
そういう振る舞いをする人が野放しになっていないだろうか。
あなたは見ていぬふりをしていないか。
少し前に、男の子を育てている友人が、学校に行くようになってから母親が嫌がることをするようになった、嫌だと言ってもやめてくれない、という話をしていました。なぜ、アルファなタイプの男の子たちは社会に出ると、相手が嫌がることをしても良いと判断するようになるのか。
ひとつわかったのは、同意やグルーミング、二次加害といったことにまつわる情報が、思った以上に行き届いていないということです。
たとえば、パートナー以外の人と、避妊具なしに性交し、それを黙ってパートナーと避妊具なしに性交する、というようなことは、欧米ではこれもまた性加害のひとつとしてカウントされています(日本では現段階ではお咎めなし)。
それから、法律で禁じられていないことが侵害行為にならないとも言えません。
人の体に触るときは、ちゃんと感情を交換して、同意を探ってください。
同意はセクシーなんです。
こういうことを、必要とあらばシス男性を相手に話してきたのだけれど、やっぱり全然浸透してなかったですね。何がどうダメなのかを延々説明するのはやぶさかでないのだが、この無償のケア労働に使う私の時間はどこから来るのか。だから、当たり前に受け取ってもらったら困るんですよ、とも思います。私たちはこんなに自分たちで勉強してきたのに、勉強する気がなかったために暴力を振るったり、暴力に加担してきた人たちのためにケア労働をしなければならないのはやっぱりフェアじゃない。私たちの愛する世界から、性加害をなくしたい、なくすためにはそういう努力が必要なのだ、とわかっていても!
というわけで、近い将来、同意についてのワークショップを開催することにしました。サポートできる企業の方などがいれば大歓迎です!
8月11日 福岡でみさこみさこさんとイベントをします!13時〜15時 と 16時〜18時の2部構成。詳しくはこちらから。
8月20日 13:30〜16:00 宮田明日鹿さんと名古屋の港町で手芸部のみなさんとお話会「港まち手芸部の社会実践から」。申し込みはこちらから(あすかさんが発見したグーグルでないフォーム)。
18:00~20:00 「佐久間さんと話すZINEのはなし/佐久間さんに聞くニューヨークのはなし」詳しくはこちらから。
8月22日 18:00~19:30 松本 疋田千里さん写真集「おはしと」出版記念 「箸でごはんを食べながら 境界線のない世界を想像する」@栞日 TBA
8月末頃 My Little New York Times発売!
9月1日 My Little New York Times 刊行記念 @B&B TBA
9月5日&6日 Sakumag Open House, Fall 2026 in Tokyo #WeIntersect #私たちは交差する @ Home Work Village
同意について、交差声について、ワークショップなど企画中。

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