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ねじれ双角錐群
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特集「エッセイについての小説」 文学フリマ東京41(2025/11/23) | 南1-2ホール | O-09 BOOTH 収録作品 ❖ 小説 01「いわれのない虜」cydonianbanana 指紋を収集し、池に放流する奇妙な趣味を持つ男。 ❖ 特集:エッセイについての小説 02「遊戯の終わり」murashit ゲームの「終わり」をテーマに、行為と時間の哲学を探る。 03「なぜ清少納言はハルシネーションを起こさなかったか」笹幡みなみ エッセイと小説の違いを考察し、古典文学における怪異の不在を問う。 04「あやしうこそものぐるほしけれ」Garanhead 尊敬する漫画家との奇妙な交流と、彼の隠された過去。 ❖ エッセイ 05「徴の塔」鴻上怜 シンボルタワーへの旅を通じて、人生の未練と挫折を描く。 執筆者 cydonianbanana murashit 笹幡みなみ Garanhead…
この記事について この記事は、文芸同人・ねじれ双角錐群が2023年 文学フリマ東京37にて発表したホラー短編アンソロジー『よだつ』について、文学フリマでの発表前に同人メンバーで実施した読書会のレジュメを公開するものです。 このレジュメには、各作品を楽しむためのヒントがちりばめられているかもしれません。適宜ご活用ください。 表紙・裏表紙 題字の「よだつ」がめっちゃ好きだ 好きすぎる より集まった髪のような、植物のようなビジュアルが不気味さとかっこよさを両立してる 傷んだ髪の毛を顕微鏡で見た時のようなぞわりとくる感じがある。 虫の足のような枝毛のような触手のような曲線が恐怖を想起させてくれます。 下の方は傷んだ髪のキューティクルっぽいですよね。でも上の方の枝分かれというか、広がってるのが異形な感じがして、抽象的だけど毛ホラーだ、「よだつ」だ、というのがすごくわかるんだよな。…

蛙、分身、呪いの手紙、懐妊ウイルス、未来の血統書、そして🦀ーー空から大量の異物が降る怪奇現象《ファフロツキーズ》をテーマに描かれる六つの物語。ねじれ双角錐群によるSF・幻想小説短編アンソロジー! 文学フリマ東京40 (2025/5/11) | 南1-2ホール | A-61 Booth ジャンル 《怪雨》SF・幻想短編アンソロジー 収録作品 01 「せんせい、あのね」murashit 「いまもまだ『しん判』がどこかで見はっている気がして、ちょっときんちょうしちゃってます!」 ——山田先生絶賛! 第70回青少年虚構文コンクール・小学校低学年の部応募作!! ※応募時「まきもどされた小学生は気ままなセカンドライフをおうかする」に改題 02 「トリジンタプル」笹幡みなみ…
2024年9月15日、ねじれ双角錐群群員有志にて実施した、稲田一声『喪われた感情のしずく』(第15回創元SF短編賞受賞作。 『紙魚の手帖vol.18』 掲載、 単話電子書籍版 あり)読書会のメモを公開します。 全体的な感想 セクワ・ジュンの過去作品の伝説説明あたりから加速がかなり効いていき、ツイストが何重にも入って結末答えに至るまでピシッと決まった構成でとても良かった。 人工感情とインプラントっていうストレートな設定から、いろんな方向のアイデアが惜しみなく出てくるのがよかった。その助けもあってか各セクション(特に以下のうちの4〜9)でしっかりヒキがあって、ぐいぐい読ませられる感じ 設定がキマっていて終始読みやすい。機械と生体、感情と意識の話はもう少し理論を掘り下げた方が結末の説得力が増したのかもしれないが、やりすぎると野暮ったいだろうし、現状がいいバランスなのかもしれない。…

すべての恐ろしいことどもは、ぼくらの頭の中に棲んでいる――身の毛もよだつ、異彩の《毛》ホラー短編アンソロジー! 文学フリマ東京37(2023/11/11) | き-35 Booth ジャンル 《毛》ホラーアンソロジー 収録作品 01 「えいべさん オーディオコメンタリ版」 cydonianbanana 撮影後に監督が失踪を遂げたことで知られる幻の短編ホラー映画『えいべさん』――このたび、お蔵入りとされ長らく存在を忘れられてきた本作のオーディオコメンタリー音源をとある筋から入手しました! 入手元からは止められていますが、文化的価値を鑑み、こっそり書き起こしたものをここでミナさんにコウカイしたいとオモいます。 02 「カルマ・アーマ」 小林貫 マヨギさんが見ている。その細い目でじっとぼくを品定めして、うすら笑いを浮かべている。遅効性の毒のように、気づけばぼくの生活はマヨギさんに侵されている。…
この記事について この記事は、文芸同人・ねじれ双角錐群が2022年 文学フリマ東京35にて発表したSF短編アンソロジー『 故障かなと思ったら 』について、文学フリマでの発表前に同人メンバーで実施した読書会のレジュメを公開するものです。 このレジュメには、各作品を楽しむためのヒントがちりばめられているかもしれません。適宜ご活用ください。 石井僚一「森/The Forest」 一言 レイ・ブラッドベリ「みずうみ」からのずらし具合が絶妙すぎて良い よく見るとけっこう別の話になってるのに、ちょっとした場面とかぜんぶベースになってるのがわかるのすごいですよね…… もちろん湖/森の、なんだろう、ちょっと魔法っぽい場(「はる!まほうだよ……」のダメ押しよ!!)みたいなのはちゃんと共通してるし 婉曲的な話運びに圧倒されました。持ち合わせた感性に絶対の自信を持って話の輪郭を描ききる力に畏怖さえ覚えます。…
敷島梧桐 ねじれ双角錐群とはなんなのだろう。 このサイトの「About」ページには「文芸同人ねじれ双角錐群は、ホラー・怪奇小説を志向する創作群です」とある。「創作群」という言葉の捉え方に少し幅があるように思える。 ひとつには、創作を行う人たちの群であるとする解釈。この場合、創作団とか創作衆とか呼んでも同じような意味になる。 もうひとつには、創作された作品の群であるとする解釈。この場合、小説誌やこのサイトに掲載されてきた作品の総体をねじれ双角錐群と呼んでいることになり、またねじれ双角錐群というものの存在自体がある種の創作群であることを仄めかしてもいる。…
鴻上怜 ゆる野宿がどんなシロモノなのか、そして何を注意するべきなのか。 前二回( ① 、 ② )を踏まえたうえで、実際にぼくがどんな流れで野宿しているかを話しておこう。 まず、最初に行うのは候補地探し。 実際に山や森へ入ると痛感するけれど、自然の地形でフラットな場所なんてほとんど存在しない。 平らな地面というのは、人間が意図的に手を加えないとほぼ成立しないものだ。 だから自然のなかでは、斜めでない土地、岩でごつごつしていない土地を探すのもひと苦労。 冒険気分で野営適地をやみくもに探すのも楽しいけれど、 ぼくは地理院の地形図を読んでおおよその目星をつけている。 地形図の等高線の間隔があいている場所は傾斜がゆるく、適地となる可能性が高い。 近くに人家がないかもわかる。 前回言ったけれど、周囲に人がいるかどうかは超重要だ。 つぎに水場探し。…
Garanhead 家が江戸時代から続く呉服屋で、それを聞くとみんな「いいね」って言ってくれるんだけれど、何が「いい」のかちっとも分からないまま高校生になってしまった。 十六年も生きてきたんだから、目に見える形で「呉服屋に生まれたメリット」みたいなものを得ても良いんじゃないかと思った。大人になった時に「あの時私はとっても恵まれてたなあ」なんて感じるようなまどろっこしい利点じゃなくて、明日にでも実感できるしあわせが欲しかった。…
murashit ときおり、あの夜の記憶がよみがえってくる。 夜風にコートの前をかきあわせたわたしは駅のホームに立っていて、残業の帰りだか飲み会の帰りだかも判然としないけれど、ずいぶんと遅い時間ではあるようだった。もうひとまわり厚手のストッキングにしておくべきだった。酒の入った気分でもないから前者と覚えるものの、あるいは後者で酒気を冷まされただけかもしれない。 高架に乗った小綺麗なホームを見るに、私鉄、郊外、そういった立地らしく、遠目の先には街灯がぽつぽつとしている。ときおりのクラクション。駅名表示の看板も時刻表もみあたらず、そこの階段を下りればなにかわかることもあろうかと思った。けれどどうにも億劫だ。このように憮然と立ちつくしているからには、きっとやってくる電車に乗るだけなのだ。…