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感情を味方にした面白い生き方 · Aug 24, 2026

月に一度の、母とのランチドライブ

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Mami Nishitani|心理アーティスト · 感情を味方にした面白い生き方

母との月に一度のランチ・ドライブ。

ランチを食べて、カフェに行って、そのあとはウィンドウ・ショッピング。

「今日は買わないよ。見るだけね」
そう言いながら、なぜか「見るだけ」では終わらない。

「あ、これ欲しかったのよね」
「これ、いいよね」

お互いに見つけたものを見せ合って、結局それぞれ何かを買っている。

そして帰りの車の中で、

「今日もおいしかったね」
「パーフェクトだったね」

と、二人とも大満足。

そんな時間を、月に一度楽しんでいる。

母は、もうすぐ88歳。

父が亡くなったのは、3年前のこと。

父が亡くなったあと、
母にはいろいろな感情が出てきて、生きた心地がしないような時期があった。

車で15分ほどのところに住んでいる私は、その間、母をサポートしてきた。

今では、すっかり乗り越えた。

「あっちが痛い」「こっちが痛い」と言いながら、それでも出かける。
おいしいものを食べて、買い物をして、人生を楽しんでいる。

そんな母を見ていると、なんだか嬉しくなる。

でも、私と母の間には、これまで本当にいろんなことがあった。

お互いに傷つけ合ったこともある。

わかってもらえなかったことも、わかってあげられなかったこともある。

母が父を亡くしたあと、私たちはいろいろなことを話した。

今まで言えなかったことも、かなり正直に話した。

すると、

「そうだったの?」
「私はそういう意味で言ったんじゃない」
「こう思っていた」

そんなことが次々と出てきた。

長い間、お互いが抱えていたものの中には、
事実そのものではなく、勘違いや誤解もずいぶんあった。

それが少しずつわかっていった。

過去に起きたことを消すことはできない。

でも、その出来事に対して持っていた意味づけは、書き換えることができる。

これは、私自身にとっても、とても大きなことだった。

私は仕事柄、母にも心理のことを少しずつ話してきた。

何かを教え込むというより、
「こういうこともあるんだよ」
と、必要なときに拾えるように、そっと足元にいておくような感じで。

あるとき母が、
「もっと早く知りたかった」と言った。

そして、
「あんたがいてくれて、本当によかった。助かった」
とも言ってくれた。

その言葉を聞いたとき、
私は、ずっとこの仕事をしてきて本当によかったと思った。

24年以上、人の感情について考え続けてきた。

たくさんの人の話を聞いて、感情の仕組みを学び、
どうしたら人は自分の人生を取り戻していけるのかを考えてきた。

その知識が、仕事の中だけで終わらなかったことが、今になってよくわかる。

母だけではない。

父にも。
息子たちにも。

それぞれの成長の過程で、
私はさりげなく、原因と解決法を足元に置いてきた。

必要なときに、それを拾えばいい。
でも、拾わなくてもいい。

その人の人生だから。

そして今、みんなそれぞれに、自分の人生を楽しんでいる。

それでいいのだと思う。

誰かの人生を変えてあげることではなく、
その人が自分で人生を生きていけるように、
必要なものをそっと渡しておく。

それが、私がずっとやってきたことなのかもしれない。

88歳になる母と、64歳の私。

月に一度、一緒にランチをして、カフェに行って、
買うつもりのなかったものを買って、

「今日もパーフェクトだったね」と笑って帰ってくる。

昔は本当にいろいろあった。

でも今、こうして一緒に楽しめる時間がある。

それだけで、十分に幸せなことなのだと思う。

北海道 長沼町 レストラン「ハーベスト」にて

Read the original on mami528.substack.com

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