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感情を味方にした面白い生き方 · Aug 11, 2026

赤ちゃん同士の恋愛から、いつ卒業しますか?

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Mami Nishitani|心理アーティスト · 感情を味方にした面白い生き方

「赤ちゃん心理学 × 恋愛」
あるストーリーから。

40代。シングルマザー。
2人の子どもを育てるのに必死だった。

朝も夜も仕事をし、給食費を払えず、500円を握りしめていた時もあった。

子どもに不自由はさせたくない。
けれど、頑張っても、頑張っても、お金が出ていく。

そんな中、ひょんなことで彼氏ができた。
10歳年下。

「まさか、この年齢で恋愛ができるなんて」
嬉しかった。

でも、
「子どもたちのお母さんなのに、恋愛してる場合じゃない」
と、心のどこかでささやく声もあった。

彼に会いたい。
でも、子どもたちのごはんを作らないと。

彼に愛されたい。
でも、子どもたちを置いていくような気がする。

「会いたい。でも……」

そんな葛藤の中にいた。

それでも、恋愛が始まったことで、人生に彩りが増えた。

幸せな気持ちになった。

彼と暮らすようになり、だんだん親密になっていくと、
彼は、子どもを優先することを嫌がるようになった。

「俺より子どもたちのほうが大事なんだろ!」
夜、責められる。

「あなたのほうに時間を割いてるよ」
「なんで、それがわからないの?」

何度も喧嘩になった。

だんだん、彼の言葉に違和感を感じるようになった。

でも、好きだから。

その違和感を打ち消してきた。

ある日、大喧嘩になった。

彼は怒って家を飛び出した。

私は心配で、不安で、電話しても出てくれない。

あとでわかったこと。

彼は元カノに連絡し、会っていた。

ものすごい嫉妬。
そして、がっかりした気持ち。

「子持ちの女は、やっぱりダメなんだ」
そう思った。

私は、
「子どもたちを大切にして生きていこう」と思った。

けれど、彼はしばらくすると、
何事もなかったかのように戻ってきた。

そして、また同じことを繰り返す。

切りたいのに、切れない。
別れたいのに、別れられない。

そんな状態が続いた。

私と喧嘩すると、
彼は必ず他の女性に連絡を取り、私の愚痴を言っていたらしい。

私が最も嫌がることをする。

そして、また戻ってくる。

まるで、DVをする人と、そこから離れられない人のようだった。

最初はよかった。

でも、だんだんと彼の言動は、
まるで幼い子どものようになっていった。

「わかるだろ?」
「俺がどんな気持ちか?」

「俺が具合悪い時、
お母さんはすぐあったかいものを作ってくれたのに、
お前はなんで気が利かないんだ?」

「わかるだろ?」
「わかるだろ?」

「俺の気持ち、全部!」

そうやって責められる。

私は思った。

「あれ?」
「なんか、おかしい」

彼は、大人の着ぐるみを着た、まるで赤ちゃん?

そうだ。
彼は、赤ちゃんになっている。

私を、お母さん代わりにしている。

そして、
私もまた、彼の前では、
「赤ちゃんを育てるお母さん」になっている。

彼が赤ちゃんになればなるほど、かわいそうで、
つい母性本能がくすぐられて、
「すべて与えてあげたい」と思ってしまう。

もしかしたら、これは、
私が赤ちゃんだった頃、
お母さんにしてほしかったことを、
彼に与えたい、

という心理なのかもしれない。

この気づきのあとから、彼を、

「大人の時の彼」
「赤ちゃんになってしまった彼」

と、分けて見ることができるようになった。

すると、少しずつ見えるものが変わってきた。

彼が赤ちゃんになってしまうこと自体を、
ただ「悪いこと」と捉えるのではなく、
「ああ、今、赤ちゃんモードになっているんだ」と見る。

でも、彼は、いい大人。

だから、
赤ちゃんになって攻撃的になる彼を、許してはいけない。

これは「しつけ」だ。

私は、彼が離れていくのが怖かった。
愛されなくなるのが怖かった。

だから、
彼に「ダメなことはダメ」と言えなかった。

彼が怒る。
彼が拗ねる。

彼が不機嫌になる。
彼が離れていきそうになる。

すると私は、「かわいそう」と思ってしまう。

そして、また与えてしまう。
また受け入れてしまう。

またお母さん役に戻ってしまう。

でも、
それでは恋愛ではなくなってしまう。

私は、自分の中の「赤ちゃんごころ」に気づき、
イメージで癒し、躾けることを続けた。

「愛されなくなるのが怖い」
「離れていくのが怖い」
「嫌われたくない」

そんな私の中の小さな心を、少しずつ見ていった。

そして、やっと、
彼が赤ちゃんモードになった時、
どんなに暴言を吐かれても、
元カノや他の女性のことをちらつかされても、

断固として、「ダメなものはダメ」
と思えるようになっていった。

彼は、
私をもうお母さん代わりにはできない、
と悟ったのかもしれない。

そして、他に女性をつくって、出ていった。

私は、ほっとした。

そして、そのあと、
子どもたちとの失った時間を思うと、
本当に申し訳ない気持ちになった。

シングルマザーは、ある意味モテる。

淋しさや苦労の隙を見つけ、
「助けたい」と思う男性が寄ってくることがある。

でも、その「助けたい」は、いつか、
「自分を赤ちゃんのように、永遠に愛して!」
という大きな見返りを求めての、

「助けたい」であり、
「愛してる」なのかもしれない。

私は、それがわかった。

私は、子どもたちとの時間を取り戻し、
そして、私自身の人生もしっかり生きよう、

と決めることができた。

私も、赤ちゃんだった。

私にも、
「私を見て」
「私を愛して」
「私を大切にして」

という赤ちゃん心があった。

彼との恋愛のおかげで、
私はそれに気づくことができた。

恋愛からは、本当に多くのことを学べる。

自分が、
どんなふうに愛されたかったのか。

どんなふうに人を愛しているのか。

何が怖いのか。
何を失うのが怖いのか。

そして、自分の中に、
どんな「赤ちゃん心」がいるのか。

恋愛は、自分の心を知るための、
大きな鏡になることがある。

でも、
苦しい恋愛を続ける必要はない。

自分を傷つけ続ける必要もない。

「好きだから」
だけで、

何でも許さなくていい。

相手が赤ちゃんになってしまったとしても、
あなたまでお母さんになる必要はない。

もしかしたら、
私たちは恋愛をしながら、

お互いの中にいる「赤ちゃん」を、
無意識に育て合っているのかもしれない。

「私を見て」
「僕を見て」
「私を一番にして」

「僕の気持ちを全部わかって」
「私を置いていかないで」

そんな赤ちゃん心同士が、恋愛をしている。

でも、
いつまでも赤ちゃん同士でいる必要はない。

自分の中の赤ちゃん心に気づいて、

癒して、
躾けて、
育てていく。

そうすると、
恋愛の形も変わっていく。

もっと自由に、
もっと対等に、
もっと安心して、

人を愛せるようになる。

苦しい恋愛から卒業した先には、
もっと自由で、
もっと素晴らしい世界が待っている。

赤ちゃん同士の恋愛から、

あなたはいつ卒業しますか?

西谷真美の赤ちゃん心理学

「赤ちゃん心」「バーストラウマ」「母子分離不安」など、
赤ちゃんの心から、人間関係や恋愛、人生を見つめる、
「赤ちゃん心理学」について書いています。

https://blue-winds.net

Read the original on mami528.substack.com

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