CBC賞は、12番人気のフロムダスクが2着に2馬身差をつけて完勝しました。
人気薄の激走ですが、単なる展開の利だけでは説明できません。今回の核心は、「前残り」ではなく「内を通った馬が有利だった」という点です。
フロムダスクは藤田晋オーナー、森秀行厩舎の6歳外国産馬。前半32.9秒という厳しい流れを追走しながら、最後まで脚色を大きく鈍らせませんでした。
映像解析による個別ラップの仮推定では、L2で加速に対応し、L1も11.6秒前後で耐えています。前半から速い脚を使ったうえで最後まで速度を維持した点に、今回の強さがあります。
2着のレイピアに2馬身差をつけた内容も決定的でした。57.5kgを背負ったレイピアも高く評価できますが、勝ち馬の持続力は一枚上でした。
レースは序盤から10秒台が続く超ハイペース。先行したインビンシブルパパは17着、クラスペディアも11着に沈んでいます。
つまり、結果だけを見て「開幕週だから前が残った」と判断するのは危険です。前後の有利不利よりも強く出ていたのは、内外のトラックバイアスでした。
実際、1着から5着まではすべて3枠以内。前にいた馬が残ったのではなく、ロスなく内を通れた馬が上位を占めたレースと見るべきでしょう。
17番枠から6着まで追い上げたタマモイカロスは、枠と進路の不利を考えれば内容があります。4コーナーで外を回されながら大きく崩れなかったため、次走で内枠を引けば再評価できます。
本命だったディアナザールは、ゲート直後につまずき、直線でも前が詰まりました。着順だけで能力を下げるのではなく、スムーズな条件で見直したい一頭です。
最大の反省点は、有力馬に分析を絞り、フロムダスクの前走を十分に評価しなかったことです。
前走の鞍馬ステークスでは、4コーナー付近の不利がありながら上がり32.5秒を記録していました。この「着順に表れない末脚」を拾えていれば、今回も無印にはできなかったはずです。
今後は人気馬だけでなく、全出走馬について次の三点を確認します。
前走で受けた不利
着順に隠れた上がり性能
当日の内外バイアスとの適合
CBC賞から得た教訓は明確です。前残りと内有利を混同しないこと。
フロムダスクの完勝は、内枠の恩恵だけではなく、前半32.9秒に対応し、最後も11.6秒前後で耐えた持続力によるものです。スプリンターズステークスへ進むなら、相手強化でも軽視できません。
一方、タマモイカロスとディアナザールは、今回の着順以上に評価できる次走注目馬。勝ち馬を称賛して終わらず、不利を受けた馬と数字に隠れた内容を次の馬券へつなげることが、レース回顧の目的です。

Comments
Nothing yet. Say the first thing.
Sign in to join the conversation.