
今日は、新しいことを始めようと思っている、という話です。
AIの家庭教師を、やってみようと思っています。
講座というほど、かたくない。
コンサルというほど、えらそうでもない。
1時間、となりに座って、一緒に手を動かす。
今のところは、そんな形を考えています。
きっかけは、先日、姫路で開いたリアルの作業会でした。
そこで、ある方の手が、止まっていました。
やる気がないわけではありません。
本も読んでいる。
動画も見ている。
AIを使ってみたい気持ちもある。
それなのに、最初の一歩が出てこない。
そこで、画面を見ながら、「ここに、こう書いてみてください」と一緒にやってみたんです。
すると、その方の手が動き始めました。
ああ、これだな、と思いました。
AIは、知識だけでは動かせない。
最初のとっかかりを、誰かと一緒につくることが大事なんです。
今日は、そんな話をさせてください。
今、AIを学びたいというニーズは、かなり多いようです。
本屋さんへ行けば、AIに関する本がたくさん並んでいます。
地域の公民館で開催されるAIセミナーも、すぐに満席になると聞きます。
仕事で使いたい人もいる。
副業で使いたい人もいる。
日々の面倒な作業を減らしたい人もいる。
文章を書きたい人もいる。
画像や動画を作りたい人もいる。
興味を持っている人は、本当に多い。
でも、興味を持っている人が、全員すぐに使えるようになるわけではありません。
ここには、少し不思議なことがあります。
みなさん、やる気はあるんですよ。
勉強もしている。
情報も集めている。
便利そうな使い方も知っている。
それなのに、実際の画面を開いたところで止まってしまう。
なぜか。
最初に何を話しかければいいのか、分からないからです。
どこまで詳しく書けばいいのか、分からない。
自分の頼み方が悪いのか、AIの答えが悪いのか、判断できない。
返ってきた文章を見て、「なんか違う」と思っても、どこを直せばいいのか分からない。
この感覚は、AIを触ったことがない人だけのものではありません。
何度か使っている人でも、毎回同じところで迷うことがあります。
AIには、かなり自由に頼めます。
自由だからこそ、入口で迷う。
たとえば、家電なら、電源ボタンがある。
車なら、アクセルとブレーキがある。
使い方が複雑でも、最初に触る場所は、なんとなく分かります。
一方で、AIは画面を開くと、空白の入力欄が出てくる。
ここに何を書いてもいい。
だから、何を書けばいいのか分からない。
この「何をしてもいい」が、最初の人には、けっこう大きな壁になります。
本や動画では、完成した使い方を見ることができます。
「この文章を入れると、こんな答えが返ってきます」
「この指示を使えば、きれいな画像が作れます」
「このプロンプトを保存しておけば、同じ作業を繰り返せます」
たしかに、参考になります。
ただ、自分の目の前にある仕事へ、どう当てはめるかは、別の話です。
自分の会議メモを、報告書にしたい。
自分の発信内容を、読みやすく整えたい。
自分の家計を、見やすく整理したい。
自分の資料を、短くまとめたい。
こうなった瞬間に、教材の例から離れてしまう。
そこで、「これはAIに頼んでいいことなのか」と迷います。
その迷いが、手を止めます。
姫路の作業会では、参加してくださった方と、となりに座って一緒に作業をしました。
そこで、口だけで説明していたときには、あまり伝わっていなかったことが、画面を一緒に見ると伝わったんです。
「まず、ここに今やりたいことを書いてみましょう」
「きれいな文章にしなくて大丈夫です」
「自分が困っている状況を、そのまま書けばいいです」
そう言いながら、実際に入力してもらう。
返ってきた答えを見る。
「ここは使えそうですね」
「ここは少し違うので、追加で条件を書きましょう」
「この部分を、もう少し自分の仕事向けに変えてみましょう」
こうやって進めると、AIとの会話が、少しずつ具体的になります。
最初は、恐る恐るだった入力が、2回目には少し長くなる。
3回目には、自分から条件を追加できる。
「こういう場合はどうですか」と質問が出てくる。
この変化は、知識を増やしたから起きたわけではありません。
実際に1回、使ったからです。
しかも、完全に1人で試したのではなく、近くに誰かがいた。
分からないときに、すぐ聞ける。
間違っていても、「それで大丈夫です」と言ってもらえる。
この安心感が、思っていた以上に大きい。
AIの使い方を学ぶとき、正しいプロンプトを覚えることばかり考えがちです。
もちろん、型を知ることは役に立ちます。
でも、最初から完璧な型を覚える必要はありません。
まずは、自分の困りごとを言葉にする。
それをAIへ渡してみる。
返事を見て、足りないところを追加する。
この往復を1回経験すると、AIとの距離が縮まります。
隣で一緒にやる価値は、そこにあると思いました。
説明を聞いていると、分かった気になります。
しかし、自分の手で入力して、返事を受け取るところまでやると、理解の深さが変わる。
これは、AIに限った話ではありません。
自転車の乗り方を本で読んでも、乗れるようにはならない。
料理のレシピを覚えても、実際に包丁を持つまでは手の感覚が分からない。
文章の書き方を学んでも、自分のテーマで1本書くまでは、どこで迷うか分からない。
知識と実践の間には、少し距離があります。
その距離を、最初の1回だけ一緒に渡る。
それが、家庭教師のような役割なのだと思います。
今考えているやり方は、1時間のマンツーマンです。
まず、事前に、何をやりたいのかを教えてもらいます。
仕事の資料づくりでもいい。
発信の文章でもいい。
家計の管理でもいい。
毎週繰り返している事務作業でもいい。
「こんなことをAIに頼めるのか分からない」という相談でも大丈夫です。
むしろ、そこから始めたい。
事前に内容を聞いたら、その日までに、私のほうで先に試します。
どんな情報が必要なのか。
どのAIを使うのがよさそうか。
どういう順番で頼めばいいのか。
どこでつまずきそうか。
私自身が、できるだけ先に確認しておく。
当日の1時間を、一般論の説明だけで終わらせないためです。
たとえば、会議のメモから報告書のたたき台を作りたい場合。
いきなり「報告書を書いて」と頼むのではなく、まずメモの内容を整理する。
決まったこと、保留になったこと、担当者、期限を分ける。
そのうえで、社内向けの報告書として整える。
最後に、人間が確認する部分を決める。
この流れを、実際のメモで一緒にやってみる。
長い資料を読んで要点を受け取りたい場合も同じです。
何を要約するかだけでなく、何のために読むのかを決める。
上司へ説明するためなのか。
自分が判断するためなのか。
会議に備えるためなのか。
目的によって、必要な要約の形は変わります。
毎週同じ作業をまとめて頼みたい場合は、今の手順を分解します。
どこに情報があり、どの順番で処理し、最後に何を確認しているのか。
AIに任せられる部分と、人が判断する部分を分ける。
こういう作業を、一緒にやりたいと思っています。
派手なことではありません。
未来の仕事が、全部自動で動き出すわけでもありません。
ただ、毎回30分かかっていた作業が、10分で済むようになるかもしれない。
毎回ゼロから悩んでいた文章の下書きが、最初の形まで進むかもしれない。
「どこから始めればいいか分からない」という状態から、「まずこれをAIに渡してみよう」に変わるかもしれない。
私が渡したいのは、すごい技術ではなく、最初の動き方です。
一度、自分の仕事で使える形を体験すれば、次からは自分で応用できます。
そこまで行けたら、1時間の意味はあると思っています。
値段の話も、しておきます。
こういう1時間のマンツーマンなら、相場は1万円くらいだと思います。
実際、それくらいで提供されている方もいます。
ただ、私はまだ、AIをマンツーマンで教えた実績がありません。
セミナーで話した経験はあります。
作業会で、となりに座って一緒に進めた経験もあります。
でも、事前に相談内容を聞いて、準備をして、1時間の時間を預かる形は、初めてです。
なので、最初は1時間2,000円から2,500円くらいで、やってみようと思っています。
安くする理由は、経験が欲しいからです。
どこでつまずくのか。
どんな言い方なら伝わるのか。
説明しすぎると分かりにくくなるのか。
逆に、どこまで説明を省いていいのか。
実際にやってみないと、分かりません。
これは、私にとっても学びです。
だから、安くする代わりに、お願いしたいことがあります。
1つは、やりとりの様子を記録させてもらうことです。
あとで、SNSなどで紹介させてもらう可能性があります。
もちろん、誰か分からない形にします。
内容を出す前には、必ず確認してもらいます。
名前や会社名、個人的な情報を、そのまま公開することはありません。
もう1つは、終わったあとに感想を書いてもらうことです。
何が分かりやすかったか。
どこが難しかったか。
実際に使えそうなことは何か。
逆に、期待と違ったところは何か。
率直に教えてもらいたいと思っています。
つまり、安くする代わりに、材料をもらう取引です。
それが嫌な方には、向いていません。
ここは、最初に正直に伝えておきます。
ここまで話して、自分でも少し考えました。
自分はまだ30点くらいの人間なのに、人に教えていいのか。
AIのことを、何でも知っているわけではありません。
新しい機能が出れば、私も調べます。
知らないこともあります。
うまく使えずに、やり直すこともあります。
だから、「先生」と名乗ることに、少し抵抗がありました。
でも、今回の作業会で、考え方が変わりました。
教える内容が、AIのすべてではないからです。
最初の入力を一緒に考える。
自分の仕事に合わせて、頼み方を変える。
返ってきた答えを見て、どこを直すか確認する。
この部分なら、私にもできます。
100点の人にしか教えられないことは、たしかにあります。
専門的な知識や、難しい技術は、詳しい人から学んだほうがいい。
でも、最初の一歩は、少し先を歩いている人のほうが、うまく渡せる場合があります。
なぜなら、つまずいた場所を、まだ覚えているからです。
ずっと先にいる人は、初心者がどこで迷うのかを忘れていることがある。
「そこは普通にやればできますよ」と言われても、その普通が分からない。
一方で、少し前まで自分も迷っていた人なら、「ここ、最初は分かりにくいですよね」と言える。
この差は、大きいと思います。
これは、あなたにも当てはまるかもしれません。
自分では大したことがないと思っている。
周りの人もできると思っている。
だから、人に教えるほどのことではないと思っている。
でも、誰かから何度も聞かれることがあるなら、それは価値のある知識です。
スマートフォンの設定かもしれない。
文章の書き方かもしれない。
仕事の段取りかもしれない。
家事の工夫かもしれない。
自分にとっては当たり前でも、誰かにとっては、最初の壁になっていることがあります。
教える側に回ると、自分の理解も深まります。
相手に伝えるためには、曖昧なままでは話せません。
どこから始めるのか。
なぜ、その順番なのか。
どこで失敗しやすいのか。
自分の中にある経験を、もう一度整理することになります。
だから、教えることは、知識を一方的に渡すことではありません。
自分の経験を、誰かが使える形に変えることです。
私も、今回の家庭教師を通じて、AIの使い方だけでなく、伝え方を学びたいと思っています。
AIの家庭教師に興味がある方は、コメントか、このメールへの返信で教えてください。
まだ申込みフォームは用意できていません。
いつから始めるのか。
どんな内容で受け付けるのか。
記録や感想をどう扱うのか。
これから決めていきます。
だから、まずは「興味があります」と一言もらえれば大丈夫です。
どんなことをAIでやりたいのか、書いてもらえるとうれしいです。
仕事の資料づくり。
SNSの発信。
毎日の事務作業。
家計や予定の整理。
まだ内容が決まっていなくても構いません。
「AIを使ってみたいけど、何を頼めばいいか分からない」でも大丈夫です。
その迷い自体が、最初の相談になるかもしれません。
そして、もう1つ。
あなたが今、周りの人からよく聞かれることを考えてみてください。
何度も説明していること。
誰かに頼られること。
自分では簡単にできるけれど、相手は困っていること。
それを、1度だけ、誰かに教えてみてください。
きれいな教材を作らなくていい。
専門家のように話さなくていい。
相手の隣で、一緒にやってみるだけでいい。
教えることで、何かが始まるかもしれません。
私もまずは、AIの家庭教師を小さく始めます。
完璧なサービスを作ってから募集するのではなく、実際に困っている方と一緒にやりながら、形を整えていく。
最初から100点を目指すのではなく、30点の状態で、必要としている人の前に出てみる。
そのほうが、今の私には合っている気がしています。
それでは、次回のおおかみ通信もお楽しみに!
図解師★ウルフ
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