
今日は、ちょっとした告白です。
このたび、私は7年間続けてきたブログを、まるごと作り直しました。
アクセスが落ちたからではありません。
費用が高くなったからでもありません。
記事の内容を、全部書き直したかったからでもありません。
理由は、もっと地味で、もっと根本的なものでした。
そのブログが、AIとつながっていなかったからです。
図解の世界、という名前で続けてきたブログです。
一番読まれているのは、「嫌われる勇気」を図解した記事。
その次が、「革命のファンファーレ」を図解した記事です。
どちらも、7年ほど前に書いたものです。
それなのに、今でも毎日、誰かが読んでくれている。
何年も前に作ったものが、見知らぬ誰かの目に触れ続けている。
これは、やっぱりうれしいんですよね。
書いていたころのことも、けっこう覚えています。
どんな気持ちで構成を考えていたか。
どの図解を入れるか迷ったこと。
公開したあと、最初のアクセスを確認したときのこと。
思い入れは、あります。
だから、作り直すと決めたときは、少し勇気がいりました。
長く続けたものを、別の場所へ移す。
それは、単なるデータの引っ越しではありません。
自分が積み上げてきた時間を、一度、別の仕組みに預けることでもあります。
それでも、作り直すことにしました。
今日は、そんな話をさせてください。
これまでブログには、WordPressを使っていました。
とても有名な仕組みですし、今もたくさんの人が使っています。
悪いものでは、まったくありません。
ブログを始めるなら、今でもWordPressは有力な選択肢だと思います。
自由度も高い。
情報も多い。
困ったことがあれば、検索すればたくさんの解決策が見つかる。
長いあいだ使ってきたこともあって、操作にも慣れていました。
では、何が問題だったのか。
記事を書くところまでは、AIと一緒に進められるのに、その後が全部手作業だったんです。
AIと相談しながら、記事の構成を作る。
文章を整える。
見出しを考える。
必要な画像や図解の候補を出す。
ここまでは、かなりスムーズになりました。
しかし、完成した原稿を公開する段階になると、急に昔の作業へ戻ります。
管理画面を開く。
文章を貼り付ける。
見出しの形を直す。
改行を確認する。
画像をアップロードする。
画像の位置を調整する。
リンクを確認する。
プレビューを見る。
問題がなければ、公開する。
1つひとつは、それほど大きな作業ではありません。
数分で終わることもあります。
だからこそ、見落としやすかった。
「これくらいなら、自分でやればいいか」と思ってしまうんです。
でも、それが毎回になる。
記事を書くたびに、必ず自分が管理画面の前に座らなければならない。
この小さな手作業が、記事の本数に比例して積み上がっていました。
しかも、AIを使うようになると、書ける量は増えていきます。
アイデアを出す速度も上がる。
構成を作る速度も上がる。
下書きを完成させる速度も上がる。
ところが、公開の作業だけは、私の手の速さのままです。
作れる量が増えたのに、出せる量が増えない。
これは、けっこう苦しい状態でした。
書いたのに公開していない記事が、少しずつたまっていく。
下書きの一覧を見るたびに、「これも出さないと」と思う。
でも、公開作業をするためには、別の作業を止めて、管理画面を開かなければいけない。
そのうち、書くこと自体が嫌になるわけではないのに、公開することが重くなっていく。
この感覚は、実際に運用してみないと分からないかもしれません。
文章を書けないのではなく、最後の1歩が詰まっている。
完成していないのではなく、完成したものを外へ出せない。
その状態が、じわじわ効いていました。
私は今、Podcastも、メルマガも、Substackも、ほとんど自動で配信しています。
もちろん、何も確認せずに勝手に公開しているわけではありません。
内容の確認や、表現の調整はします。
最終的な判断は、自分で行います。
ただ、原稿を各場所へ移す作業や、決まった形式へ整える作業は、かなり仕組み化されています。
1つの原稿が、複数の場所へ流れていく。
Podcast用の内容が、メルマガになり、Substackの記事にもなる。
その流れができてくると、作業の感覚が変わります。
「毎回、最初から最後まで手でやる」という発想ではなくなります。
どこを確認するか。
どこを自動で渡すか。
どの段階で人が判断するか。
そういう役割分担を考えるようになります。
その中で、ブログだけが手動で残っていました。
これは、道路にたとえると分かりやすいかもしれません。
道のほとんどが舗装されていて、車でスムーズに走れる。
ところが、目的地の手前に、1か所だけ砂利道がある。
距離としては短い。
そこを通るだけなら、大した問題ではない。
でも、毎回そこで速度を落とし、揺れに耐え、車を確認しなければならない。
しかも、そこを通らないと目的地へ着けない。
自動化の中に手動の工程が1つだけ残っていると、そこが全体のボトルネックになります。
作業全体の速さは、一番遅い場所に引っ張られるんです。
AIを使って、記事を書く速度が上がった。
画像を作る速度も上がった。
配信する速度も上がった。
それなのに、ブログだけは、毎回ログインして、貼り付けて、確認して、公開する。
これでは、ブログのために作業全体が止まってしまいます。
ここで、私はかなり反省しました。
新しいツールを探すとき、これまでは「自分が使いやすいか」を中心に見ていました。
画面が分かりやすいか。
設定が難しくないか。
料金はいくらか。
必要な機能がそろっているか。
もちろん、それらは大事です。
しかし、今の私にとっては、それだけでは足りません。
この道具は、AIにスムーズに渡せるか。
作ったデータを、別の場所へ持っていけるか。
毎回の手作業を減らせるか。
この視点が、とても重要になってきました。
これから道具を選ぶ基準は、少しずつ変わっていくと思います。
今までは、ユーザーファーストという言葉がありました。
人間にとって使いやすいか。
人間が迷わず操作できるか。
人間が気持ちよく使えるか。
これは、これからも大切です。
ただ、それに加えて、AIファーストという視点が必要になります。
AIが扱いやすい形になっているか。
AIへ情報を渡しやすいか。
AIから別のサービスへ、データを移しやすいか。
自分の作業を、AIと分担できるか。
例えば、毎週届く報告書があるとします。
内容は数字だけ。
項目も毎回ほとんど同じ。
それなのに、写真で送られてくる。
見るだけなら問題ありません。
しかし、その数字を集計しようとした瞬間、画像を開いて、数字を読み取り、表へ入力しなければならない。
画像のままでは、データとして扱いにくいからです。
社内システムでも、似たことがあります。
決まった画面を開いて、決まった項目へ、決まった内容を手で入力する。
内容自体は、メールや表計算ファイルの中にある。
でも、最後は人間が画面を見ながら打ち込む。
そこにしか入力できない仕組みになっている。
紙で回ってくる申請書もそうです。
誰かの頭の中にしかない判断もそうです。
AIが賢くなっても、情報がAIへ渡らない形のままだと、自動化はそこで止まります。
大切なのは、AIに何を頼むかだけではありません。
AIへ渡せる状態になっているかどうかです。
ここを見落とすと、「AIを導入したのに、なぜか仕事が減らない」ということが起こります。
AIの性能が足りないのではなく、入り口が詰まっている。
渡す前の準備に、人間の手が必要になっている。
だから、業務を効率化したいときは、まず「どこで手入力が発生しているか」を探すのがいいと思います。
その作業は、本当に人間の判断が必要なのか。
それとも、ただデータの形が悪いだけなのか。
この2つを分けるだけで、見えるものが変わります。
人間の判断が必要な部分は、残していい。
むしろ、残したほうがいい場合もあります。
一方で、コピー、貼り付け、転記、形式調整のような作業は、AIや仕組みに渡せる可能性が高い。
私がブログで困っていたのも、記事の内容を考えることではありませんでした。
公開するための転記と調整です。
そこに私の感情や経験が必要だったわけではない。
ただ、決められた場所へ、決められた形で移していただけです。
それなら、その部分は仕組みに任せてもいい。
そう考えられるようになりました。
ブログを移す作業は、まだ全部終わっていません。
7年分の記事があるので、当然です。
記事の内容を確認する。
リンクが生きているかを見る。
画像が正しく表示されるかを確認する。
古い情報をどうするか考える。
残す記事と、整理する記事を分ける。
やることは、いろいろあります。
正直に言えば、「もっと早くやっておけばよかった」と思いました。
でも、過去の自分を責めても仕方ありません。
その当時は、その仕組みが必要だった。
その時点で使えるものを使って、ブログを続けてきた。
それは、それで間違いではなかったと思います。
ただ、環境が変わったのに、道具だけを昔のままにしていた。
そこは見直す必要がありました。
新しい仕組みに変えるのは、面倒です。
慣れているものを手放すのも、不安です。
今まで積み上げてきたものが、ちゃんと移るのか。
読者が迷わないか。
検索から読まれている記事に影響が出ないか。
細かい心配は、いくつも出てきます。
それでも、これから先も書き続けるつもりなら、早いほうが痛みは小さいんです。
今なら7年分の引っ越しです。
3年後なら10年分になる。
さらにその先なら、もっと多くなる。
問題を先送りすると、問題が消えることもあります。
しかし、仕組みの不一致は、使い続けるほど積み上がります。
手作業が1回増える。
確認する場所が1つ増える。
古い記事が10本増える。
そのたびに、未来の自分へ作業を渡しているようなものです。
そう考えると、今日が一番若い日でした。
完璧に移行できる日を待つのではなく、まずは移せる仕組みを作る。
すべての記事を一度に整理しようとせず、今後の記事が新しい流れに乗るようにする。
過去の整理と、未来の運用を分ける。
この順番にすると、少し気持ちが楽になります。
あなたの仕事や活動の中にも、毎週、手で打ち直している場所があるかもしれません。
メールに届いた内容を、表へ転記している。
チャットに書かれた情報を、別の管理画面へ入力している。
写真で届いた数字を、手で読み取っている。
同じ文章を、複数の場所へ何度も貼り付けている。
こういう作業は、1回だけなら気になりません。
でも、毎週、毎月、何年も続くと、大きな差になります。
そこで、今日は1つだけ確認してみてください。
あなたが毎週やっている作業の中で、手で打ち直している場所はどこですか?
見つけたら、次に、そのデータがどこにあるのかを確認します。
テキストで取り出せるのか。
表形式になっているのか。
画像やPDFなのか。
紙でしか存在しないのか。
誰かの頭の中にしかないのか。
もしテキストや表で取り出せるなら、AIへ渡せる可能性があります。
「この情報を、次の作業に使える形へ整理してください」
「この内容を、社内システムへ入力する項目に分けてください」
「毎週の報告書を、同じ形式に整えてください」
そんな頼み方ができるかもしれません。
反対に、紙や画像、頭の中にしかない場合は、いきなりAIへ丸投げしないほうがいい。
まず、取り出せる形にする。
画像なら文字を読み取る。
紙ならスキャンする。
頭の中の判断なら、基準を言葉にする。
順番を間違えないことが大切です。
AIに任せる前に、AIへ渡せる状態を作る。
このひと手間が、あとで大きな違いになります。
私も、ブログを作り直してみて、仕組みの大切さを改めて感じました。
良い記事を書くことだけを考えていたら、公開のところで止まってしまう。
良い道具を選んだつもりでも、他の作業とつながらなければ、そこが負担になる。
道具は単体で見るのではなく、自分の仕事の流れの中で見る必要があります。
その道具は、何を楽にしてくれるのか。
どこまで自動で進められるのか。
どの場所で、人間の手が必要になるのか。
そして、その手作業は、本当に残す価値があるのか。
この問いを持っておくだけでも、これからの選択は変わっていくはずです。
あなたの身の回りにも、「そこだけ昔のやり方が残っている」という場所があるかもしれません。
大きな改革をしなくても大丈夫です。
まずは1か所。
毎週、手で打ち直している場所を見つける。
そのデータを、AIへ渡せる形にできるか考える。
今日やることは、それだけで十分です。
見つかったら、ぜひ教えてください。
自分では当たり前だと思っていた作業の中に、実は一番大きな改善の余地が眠っていることがあります。
それでは、次回のおおかみ通信もお楽しみに!
図解師★ウルフ
---
■放置されているBrainを自動で音声化するスキルを開発!事前登録者は半額の500円で提供
👉️ https://brain-20260905.diagram-wolf.com/
■最新のBrain教材『クリプトニンジャ ゆっくり動画ツクール』はこちら
👉️ https://brain-market.com/u/diagram_wolf/a/b4QTO2UjMgoTZsNWa0JXY
■ウルフの無料メルマガ『おおかみ通信🐺』への登録はこちら
👉️ https://join-letter.diagram-wolf.com/
■コミュニティ『展知』への参加はこちら
👉️ https://note.com/diagram_wolf/n/nc290a0b34a23?sub_rt=share_sb

Comments
Nothing yet. Say the first thing.
Sign in to join the conversation.