
教材を買うとき、あなたは何を見て決めていますか?
値段でしょうか。
販売ページに並んだ実績でしょうか。
購入者のレビューや、発信者のフォロワー数でしょうか。
もちろん、それらも判断材料になります。
でも、私が教材を買う前に確認していることは、少し違います。
応援したい人が作っているか…
自分が持っていないスキルを学べるか…
その教材を、AIに読ませてもいいか…
今日は、私が教材購入を決めるときに見ている、3つのポイントをお話しします。
特に3つ目は、教材を「読むもの」と考えている人には、少し変わった話に聞こえるかもしれません。
最初の基準は、かなり感情的です。
その教材を作った人を、応援したいと思えるかどうか。
これが、内容を細かく確認する前に来ることがあります。
普段から発信を見ている。
考え方に共感している。
その人の活動が続いてほしいと思っている。
そういう相手が、自分の経験や知識を教材にまとめたなら、私は比較的すぐに買います。
500円や1,000円くらいの教材であれば、ここだけで決めてしまうこともあります。
もちろん、何でも買えばいいという話ではありません。
買ったものを必ず活用できるか。
自分の課題と関係があるか。
今の自分に必要な内容か。
そういう確認はします。
ただ、細かく悩み続けることは、あまりしません。
なぜなら、悩んでいる時間のほうが高くつくことがあるからです。
教材の価格が1,000円だったとしても、購入するかどうかを3日間ずっと考えていたら、その間に使えた時間は戻ってきません。
その人を応援したい。
その人の知識を、少しでも自分の中に入れてみたい。
そう思えるなら、買ってから考えるという選択もあります。
私は以前、教材を買うときに、元を取れるかどうかを気にしすぎていました。
この教材で、いくら稼げるのか。
何日で結果が出るのか。
買った瞬間に、目に見える成果が出るのか。
そんなことばかり考えていたんです。
でも、教材は必ずしも、すぐに金額へ変わるものではありません。
考え方が変わることもある。
作業の順番が変わることもある。
自分では思いつかなかった視点を知ることもある。
それだけで、その後の選択が変わる場合があります。
だから私は、教材を「投資商品」のように見るだけではなく、「その人の活動を応援するためのチケット」として見るようになりました。
応援したい人の教材を買う。
そのうえで、自分に使える部分を受け取る。
この順番なら、買った後に「完全に元を取らなければ」と追い詰められにくくなります。
2つ目は、自分がまだ持っていないスキルを学べるかどうかです。
これは当たり前のように聞こえます。
でも、実際には、すでに知っている内容の教材を買ってしまうことが、けっこうあります。
自分が知っている話は、読みやすいんですよね。
見慣れた言葉が出てくる。
すでに経験したことのある事例が紹介されている。
「そうそう、それは知っている」と思える。
読んでいて安心します。
そして、読み終わったときに、少し賢くなったような気分になる。
でも、気分がよくなったことと、スキルが増えたことは、別なんです。
知っていることを確認しただけなら、次にできることは、ほとんど変わりません。
これは本を選ぶときにも同じです。
私はAIに関する本を探すのが好きです。
新しい使い方や、便利な事例が紹介されていると、つい手に取りたくなる。
ただ、AIの棚ばかり見ていると、知識が同じ方向に偏っていきます。
そこで最近は、意識してデザインやマーケティングの棚を見るようにしています。
自分が詳しくない分野の本は、読むのに時間がかかります。
知らない言葉も多い。
すぐには理解できない。
途中で眠くなることもあります。
でも、そこにこそ、今の自分にはない視点があります。
得意分野の教材を読むときは、内容がすっと入ってきます。
苦手分野の教材を読むときは、頭の中で引っかかる。
その引っかかりが、学びの入口なのかもしれません。
もちろん、苦手なら何でもいいわけではありません。
まったく関係のない分野を、無理に勉強する必要はありません。
自分の活動と少しつながっているけれど、まだ詳しくない領域。
そのくらいが、ちょうどいいと思います。
たとえば、動画制作をしている人なら、編集の教材だけでなく、構成や販売、伝え方の教材を見る。
文章を書いている人なら、文章術だけでなく、読者の行動や商品設計を学ぶ。
AIを使っている人なら、ツールの操作だけでなく、業務の整理や人とのコミュニケーションを考える。
隣の分野へ、少しだけ足を伸ばす。
そのほうが、今あるスキルと新しい知識が組み合わさって、自分の形になりやすいんです。
私は、「読めそうな教材」ではなく、「今の自分には少し難しそうな教材」を選ぶことがあります。
読む前から、少し不安です。
本当に理解できるかな、と考える。
でも、その不安がある教材のほうが、読み終わった後に、できることが増えている感覚があります。
読みやすさだけで選ぶと、安心は増えます。
けれど、成長まで増えるとは限りません。
そして、3つ目。
ここが、私にとって一番大きな判断基準です。
その教材は、そのままAIに読ませてもいいものか。
私は、教材を自分で最初から最後まで読むことを、必ずしも前提にしていません。
もちろん、重要な部分は自分でも確認します。
内容を理解する必要もあります。
でも、最初に教材全体をAIへ渡して、自分の状況に合わせて整理してもらうことがあります。
教材の内容を要約してもらう。
自分に関係する部分を抜き出してもらう。
実践の順番に並べ替えてもらう。
分からない言葉を説明してもらう。
自分の環境に置き換えた場合の手順を考えてもらう。
こうすると、教材が単なる読み物ではなく、作業に使える材料になります。
私は教材を、「読むもの」というより、「食わせる素材」と考えています。
少し乱暴な言い方かもしれません。
でも、今の自分には、この表現が一番しっくりきます。
たとえば、動画制作の教材を買ったとします。
以前の私は、最初のページから順番に読み、書いてある通りに進めようとしていました。
最初は順調です。
ところが、途中で自分の環境と合わない説明が出てくる。
使っているソフトが違う。
目的としている動画の種類が違う。
パソコンの設定が違う。
そこで一度、手が止まります。
分からない部分を調べているうちに、教材を読むこと自体が目的になってしまう。
そして、いつの間にか、教材は積まれたままになる。
これは、私が何度も経験してきたことです。
今は、最初にAIへ教材を渡し、こう聞きます。
私はこの環境で、こういうものを作りたい。
この教材の内容を使うなら、最初に何をすればいいですか。
私がすでに知っている部分と、知らない部分を分けてください。
今日30分で試せる作業に変えてください。
こうすると、教材の内容が、自分用の手順に組み直されます。
書かれていることを、ただ読むのではなく、自分の課題に接続できる。
この差は、かなり大きいです。
ただし、ここには注意点があります。
すべての教材を、自由にAIへ入力していいわけではありません。
販売ページや利用規約に、AIへの入力や二次利用について書かれている場合があります。
まずは、そこを確認します。
AIに読ませてよいと明記されていれば、安心して使えます。
一方で、何も書かれていない教材も多いです。
著作権や利用範囲について、細かく説明されていないこともあります。
ここは、私自身もまだ答えを出せていません。
「書いていないから、やっていいだろう」と簡単に決めるのは危険です。
教材には、作った人の知識や経験が詰まっています。
購入したからといって、どんな使い方をしてもよいわけではありません。
AIに渡す場合も、利用規約を確認する。
販売者の意図が分からなければ、問い合わせる。
判断できないなら、全文をそのまま入力するのではなく、自分で要点をメモして、そのメモをAIに渡す。
私は、この方法も使っています。
教材を読みながら、自分に必要な部分だけをメモする。
そのメモを、AIに整理してもらう。
手間は増えます。
でも、規約に触れる可能性を下げられますし、メモを作る過程で、自分の頭にも内容が入ります。
結果的に、悪くない方法です。
AIは便利です。
教材を自分用に変換する力もあります。
ただ、最後に確認するのは自分です。
その教材をAIに渡してよいのか。
AIがまとめた内容に、元の教材の意図が残っているのか。
自分の経験や目的に、本当に合っているのか。
そこは、人間が判断する必要があります。
AIに任せることと、何も考えなくていいことは、同じではありません。
この3つの基準を持つようになってから、教材の見え方が変わりました。
以前は、内容が良さそうか、価格に見合っているか、すぐに成果が出そうかを中心に見ていました。
今は、次の順番で考えます。
その人を応援したいか。
自分が持っていないスキルか。
AIに読ませて、自分の行動に変えられるか。
3つすべてに「はい」と言えるなら、私はかなり前向きに買います。
逆に、どれかが曖昧なら、いったん販売ページを閉じます。
買わないと決める必要はありません。
ただ、勢いだけで購入しない。
自分が何を受け取りたいのかを、言葉にしてみる。
これだけでも、積読は減っていくと思います。
そして、すでに買ったままになっている教材があるなら、全部を見直さなくて大丈夫です。
一番上にある1冊だけでいい。
販売ページを開く。
利用規約や注意書きを確認する。
AIに読ませてよいかを調べる。
問題がなければ、AIに渡して、自分の状況に合わせた実践手順を作ってもらう。
もしAIに渡せないなら、最初の数ページから、重要な部分を自分でメモする。
今日やることは、それだけです。
教材を読み終えることを目標にしなくていい。
教材を使って、1つ行動することを目標にする。
教材を買ったのに、読めていない。
そんな状態になると、自分を責めたくなります。
でも、教材の構造が、今の自分の使い方に合っていないだけかもしれません。
最初から最後まで読む。
全部理解する。
完全に身につけてから実践する。
この順番でなくてもいいんです。
必要なところを取り出す。
AIで整理する。
小さく試す。
試した結果を見て、もう一度教材に戻る。
この循環を作ったほうが、教材は生きた知識になります。
私も、教材を買っただけで満足していた時期があります。
表紙を見て、販売ページを保存して、いつか読むつもりになる。
でも、「いつか」はなかなか来ません。
だから今は、買う前に使い方まで考えるようにしています。
この教材を買ったら、最初に何を試すのか。
AIに渡せるのか。
自分の作業のどこに接続するのか。
そこまで見えないなら、まだ買うタイミングではないのかもしれません。
最後に、今日のタスクです。
いま積んである教材の一番上の1冊を手に取って、次の3つを口に出して確認してみてください。
応援したい人が作った教材か。
自分が持っていないスキルを学べる教材か。
AIに読ませてもいい教材か。
3つ目については、利用規約や販売ページを必ず確認してください。
分からない場合は、全文を入力せず、要点を自分でメモする方法を選びましょう。
そして、AIに渡せる教材なら、こう聞いてみてください。
「この教材の内容を、私の今の状況で、今日30分で試せる作業に変えてください」
きっと、読むだけだった教材が、少し違って見えてくるはずです。
教材は、買った瞬間に価値が生まれるものではありません。
自分の課題に接続し、実際の行動へ変えたときに、初めて価値が動き始めます。
私もこれから教材を作るときは、AIに読ませて使ってもらうことを、最初から意識して設計したいと思っています。
読むためだけの教材ではなく、使うための素材にする。
そのほうが、買った人の手元で、知識が止まらずに動き出すからです。
それでは、次回のおおかみ通信もお楽しみに!
図解師★ウルフ
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